2012年5月18日金曜日

構造医学 : 医師や臨床家による手技療法 : 骨盤の歪みにオリジナルな仙腸関節矯正で腰痛改善


構造医学と言う学説をご存知でしょうか?あまり聞きなれないかも知れませんが、腰痛など治す上においてもこの理論は整合性があります。
その理論で重要になるのが骨盤帯にある仙腸関節です。

仙腸関節の非生理的状態により腰痛が起こると考えます。

考えの基本は生体潤滑理論と呼ばれる定義です。
その意味は「生体内での相対的運動下で干渉し合う面、および関連する諸問題と、その臨床応用を対象とする学問・技術」とされ、関節面で重力を受けた生理的状態の潤滑を確保することを指標としています。

生体潤滑理論では関節に負荷(自重)がかかった状態が生理的であり、関節を引き離す外力があると非生理的になると考えられています。

生体潤滑理論を例えるなら、ガラスや金属などを二枚積み重ね、その間に潤滑剤として油やジェルなどを染み込ませて、この状態で滑り具合を比べてみると、上から圧力をかけた状態が最も滑りやすく(生理的)、逆に引っ張った状態で滑らせるのが最も滑りにくい(非生理的)のはおわかりになると思います。


はめ込みのDANS DES bols ·デ·痛み

骨盤帯にある仙腸関節は、他の関節と違いピッタリと結合すことがなく、一見不適合のように見受けられ 、現にこれまでは、殆んど可動性のない不適合関節とであるとされた経緯から、人類が二本足で歩くうえで腰痛は宿命のようにも考えられてきました。

しかし、骨盤にある仙腸関節包には潤滑液が入っていて、上からの荷重と下からの抗力で常に圧力を受けながら動いているわけです。

構造医学では、この重力荷重の圧力で関節面にある隆起を介し一定方向に流れを作る油圧機構を備えた最高の関節であると考えられています。

腰痛が起こるのは、生体潤滑理論で言う非生理的状態が仙腸関節に生じることです。

非生理的状態とは、骨盤帯で捉えるなら、ズレや歪みになります。

普段の生活で骨盤の歪みが生じても生理的歩行により、修復されますが、その限度を越えると非生理的状態が続き骨盤は正常に重力や抗重力を伝達する事ができなくなります。

骨盤にバランスの喪失が起こると、骨盤帯の運動リズムが狂い、それらを補強している筋・靱帯は 緊張状態に追いやられやすくなります。

腰痛は、異常緊張した筋・靱帯が原因で起こると言えます。


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腰痛だけでなく、臀部痛や下肢痛・突っ張りなども骨盤の歪みである非生理的状態に起因しています。

但し、腰痛がでるかどうかは、非生理的状態の種類や程度と日常での生活パターンや骨盤への負荷によると考えられます。

骨盤矯正による腰痛治療

構造医学では、腰の痛みとなる原因が骨盤帯にある仙腸関節面の非生理的状態であると考えられているため、それを矯正するための方法となります。

構造医学では、仙腸関節の機能・構造上からも上体荷重を軸で受けるウエイト・ベアリング機構として考えています。

ウエイト・ベアリング機構では上体荷重を股関節を経由する地面からの抗力で両方の腸骨が押さえ、挟み込みんでいる機構になっています。
これは工学的に、テーハー機構と呼ばれ、正確な力学伝達が要求される機械装置にも採用されています。

構想医学では非生理的状態を解消するために徒手療法を用います。

仙腸関節面の整合癒合を確保することは手技以外で行う手段はありません。


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骨盤矯正後に、正常な生理的運動が保たれているか確認作業が必要となります。
見極めるには目視と触診と経験がとても大切になります。
それは、仙腸関節面の可動性がごく僅かであるため、検査で見間違うと全く逆方向に骨盤を矯正を施す恐れがあるからです。
また、仙腸関節面の外的損傷による場合は、耳状面の流体力学的機構を形成する面内突起の損傷を併発している可能性があるため、正しい矯正法でなければ、耳状面損傷の固定化を招くおそれがあります。

自転車は骨盤のひずみや離解を誘発する

構造医学では自転車でまたがりペダルを漕ぐ運動は骨盤の歪みと離開を生じ腰痛を起す原因になると考えています。

自転車にまたがる動作を観察すると恥骨結合部分に左右の離開力が働き、仙腸関節部分に間隙が発生しやすくなります。

自転車にまたがると、坐骨結節でサドルにクサビを打ち込んだ状態でペダル漕ぐこととなり、恥骨結合と仙腸関節部分に強い離解力が働くだけでなく、上体荷重と重力を直接この状態で支え続けることで、下肢からの緩衝作用も伴わないため歪み応力も発生し骨盤環機能不全を起します。


骨盤機能不全に陥いる事で腰痛や骨盤関連痛などを起します。
また、自転車でペダルを漕ぐ動作は、普通に歩くのとは逆に、足を踏み出すとき、つまり足を挙げた状態で足の関節が背屈を強制されます。
これは歩行時とは全く逆の運動で、正常な抗重力筋である下腿三頭筋(ふくらはぎ) の発達を抑制してしまいます。

※プロの競輪選手は経験則から、ゴムチューブで骨盤帯を締め付けトレーニングすることで、腰部・骨盤・下肢の異常を抑えています。



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